椎間板ヘルニア

腰痛と椎間板ヘルニア

つらい腰痛症状を引き起こす原因と考えられる腰椎椎間板ヘルニアですが、人が2足歩行を始めた時からの宿命なのかもしれません。

 

ジョージ・ワシントン大学の研究において、興味深い調査報告がなされています。過去に全く腰痛を経験したことのない人をMRI検査で観察したところ、60歳以下の痛みのない人の1/5に椎間板ヘルニアが認められ、半数の人に椎間板の膨らみが見られたというものです。また、60歳以上では1/3の人に椎間板ヘルニアが存在し、80%近くの人に椎間板の膨らみが見られたともあります。
これは、坐骨神経痛や腰痛がなくても、椎間板ヘルニアを持つ人がかなりの確立で存在していることを表しています。

脅すわけではありませんが、この報告のとおり、痛みの症状こそ表れていないだけで、あのつらい椎間板ヘルニアの痛みは誰にでも起こりうるものであるということになるのです。

 

椎間板ヘルニア、それは人ごとではないのです。普段から「正しい姿勢」、「負担のない動作」を日常生活においても意識的に取り入れること、そのことによって多くの椎間板ヘルニアは防げるものなのです。加齢によるものは仕方がないとあきらめないでください。椎間板ヘルニアは決して人ごとではないことと、多くの腰痛は対策を施すことにより椎間板ヘルニアを未然に防げること、この二つを常に頭の片隅に入れて生活することが大切です。