椎間板ヘルニアのタイプ
椎間板へルニアには、大きく2つのタイプがあります。
一つは脱出型ヘルニアです。髄核を囲む繊維輪に何らかの理由で亀裂が入り、そこから中の髄核が繊維輪を完全に飛び出してしまうタイプで、激しい痛みのわりに数ヶ月で症状が軽くなることが主です。
もう一つは膨隆型ヘルニアで、繊維輪に亀裂はできていないので、髄核が繊維輪から飛び出すものではなく、髄核と繊維輪が一緒に膨れあがり神経に触るというものです。このタイプの場合長引くケースが多いといわれています。
神経根の圧迫状況と体の傾き・痛みの関係でも椎間板ヘルニアのタイプが分けられます。椎間板ヘルニアによって圧迫される神経根が内側か外側かによって、体に傾きが起こります。体が痛みを和らげようと無意識に表れる体の傾きの状態です。
外側性ヘルニアは、神経根の外側を圧迫するため体は痛みと反対側に傾きます。
内側性ヘルニアは神経根の内側を圧迫するため体は痛む側へと傾きます。
中心性ヘルニアは、椎間板が真後ろ(中心)に向かって脱出または膨らむため、脊髄神経本体を圧迫するタイプで、腰を丸めた状態で痛みがひどくなります。