椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアの予防 複式呼吸

椎間板ヘルニアの予防に腹式呼吸が役立ちます。腹式呼吸とは横隔膜を上下させる呼吸法のことです。メリットは腹腔内圧を上げ、腹筋の強化につながることです。結果的に背骨にかかる負担を軽減できるのです。

 

病院で椎間板ヘルニアと診断されるとほとんどの場合「腹筋・背筋を鍛えなさい」と言われます。そのとおりなのですが、一般的にイメージするトレーニングは日常の生活で継続的に行うのは無理な相談です。ましてや痛みのある時は逆効果です。その点腹式呼吸は「呼吸」なのですから、場所も時間も特別なものは必要ありません。椎間板ヘルニアの予防が腹式呼吸という「呼吸」でできるのです。これは逃せません。

 

腹式呼吸にはちょっとしたコツがあります。お腹を膨らませながら鼻から息を吸い込みます。深く、ゆっくり、大きく、です。そして、お腹をへこませるよう意識して口から息を吐き出します。お腹の中のものを全部吹き出すくらいのイメージで、最後まで吐ききりましょう。目を閉じて、丹田(たんでん おへそのあたりにあるツボ)に手を置き、丹田を意識して行うとうまくいきます。これを繰り返します。もちろん、特別時間をとらなくても、日常のちょっとしたタイミングに意識して行うだけでも効果はあります。

 

仰向けに横になって行うと、椎間板ヘルニアには至ってはいない日常的に起こる腰痛にも、この腹式呼吸は効果があります。